★(当館学芸員)「国芳芸術のみどころ」
札幌芸術の森美術館、2015年4月27日(月)、5月7日(金)、6月1日(月)、8日(月)
時は寛政、江戸後期。かの写楽が彗星のごとく現れ、1年も経たずして露と消えた、それから2年後の寛政9年(1797年)。昨今、“奇才”と誉れ高き浮世絵師、歌川国芳が江戸日本橋に誕生した。15歳で歌川派の門を叩き、その上手(じょうず)を生かさんと画の道へと進んだもののどうにもうだつが上がらない。その名を江戸市中に轟かせたのは、入門から16年後の31歳のこと。折からの水滸伝(すいこでん)ブームに乗って描いたシリーズが大当たり。あまたのヒーローをきりりと描いては世に送り出し、「武者絵の国芳」と賞賛されるほどに当代きっての絵師へとあれよあれよと登り詰める。役者絵、美人画、風景画はもとより、戯画(ぎが)、諷刺画(ふうしが)、妖怪画においてもその卓越した画才をあまねく発揮したというから驚きだ。
本展は、奇想をもって天外な世界を現出させた国芳芸術を前編、後編の2部に分け、総勢200点(各編100点)を紹介するもの。 作品個々に絵解きパネルを併せて掲示することで、浮世絵鑑賞の味わい方と知って深まるその魅力を存分にお伝えできるよう工夫を凝らしてある。おみ足お運び、とくとご覧いただきたい。
本展は、奇想をもって天外な世界を現出させた国芳芸術を前編、後編の2部に分け、総勢200点(各編100点)を紹介するもの。 作品個々に絵解きパネルを併せて掲示することで、浮世絵鑑賞の味わい方と知って深まるその魅力を存分にお伝えできるよう工夫を凝らしてある。おみ足お運び、とくとご覧いただきたい。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、札幌芸術の森美術館さま(HP)よりお借りしました。
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