(ラウル・デュフィ 『エプソム、ダービーの行進』、1930年)
★フランス近代美術を巡る旅 ひろしま美術館所蔵品 展
北海道立函館美術館、2016年4月16日(土)-6月12日(日)
ヨーロッパ美術を牽引してきた近代のフランス美術をめぐる旅にご案内します。
旅は19世紀前半にドラクロワが描いたエキゾチックな人物像に始まり、ミレーの眼に映る穏やかな農家の光景、印象派の画家たちがとらえた光こぼれんばかりのパリの街並み、セザンヌが革新的な手法で描いた風景へと続いていきます。 こうした作品の数々からは、その時代の新鮮な眼差しや表現がうかがえます。
そして旅の見どころのひとつが20世紀を代表するピカソ。キュビスムの画家として知られるピカソですが、それぞれ制作時期が離れた絵画4点から、彼の大胆な画風変遷をたどることができます。なかでも、深みのある青の美しさが際立つ画業初期の”青の時代”《酒場の二人の女》は北海道初公開となる名作です。
そのピカソが過ごした同時代のパリにいたモディリアーニやフジタ(藤田嗣治)らエコール・ド・パリの異邦人画家たちも互いに親交しながら時代の息吹を感じさせる芸術世界を拓(ひら)いており、旅の終盤ではそれらの個性的な作品群に魅了されることでしょう。
1978年に開館したひろしま美術館のコレクションは、「愛とやすらぎのために」をモットーに広島で人々の心を潤し、長く親しまれてきました。本展では、「印象派美術館」の異名もとるほどに充実した同館の印象派作品を中心として、19世紀以降の近代フランス美術を45作家61作品によりご紹介します。芸術家たちの多彩な表現が織りなす美術の旅を心ゆくまでお楽しみください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立函館美術館さま(HP)よりお借りしました。
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