★佐藤泰志の場所(トポス)展
北海道立文学館、2016年4月23日(土)-6月19日(日)
僕は作家になる―。そう心に決めた少年の日から、ひたすらに文学の夢を疾走し続けた作家がいた。北海道の文化の玄関口・函館に生まれた佐藤泰志(1949-1990)である。 戦後世代の反逆する精神を原基に、佐藤泰志は膨化する日本社会の浮力とやるせなく堪らない日常に抗いながら、書くことに全存在をかけ、悔しくも力尽き死を選んだ。 だが、傷だらけでも青春を生き、夢見る力があれば戦える。自分自身へ、家族へ、社会へ、そして故郷へ―。紡がれた言葉が放射するアンビバレントな根生いの愛は作品を読む者すべての魂を揺さぶってやまない。<そこにある>可能性の領野に越境する「全存在作家」佐藤泰志の文学の場所へ、受苦と情熱の41年の生涯へ、函館市文学館と道立文学館にある秘蔵資料により初めて全面的な肉薄を試みる。時代が表層から地殻変動する今だからこそ問う、佐藤泰志!佐藤泰志よ!
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