(蠣崎波響 『名鷹図』、1815年)
★蠣崎波響 展
北海道立函館美術館、2016年8月21日(日)~10月2日(日)
近世の北海道が生んだ最初の本格的な画人・蠣崎波響。松前に生まれ、江戸で宋紫石(そう・しせき)に師事して中国の画人・沈南蘋(しん・なんびん)が伝えた写実画法を学びました。1790年(寛政2年)、クナシリ・メナシの戦いで功があったとされるアイヌを描いた《夷尊列像》を制作し、翌年、京で天皇の叡覧(えいらん)を得、関西の文人や画人と交友。1807年(文化4年)、松前藩の梁川(現・福島県伊達市)移封に際しては家老として復領のために奔走し、高位の武士として確かな足跡を残しました。当館のテーマである「道南ゆかりの美術」を代表する画家として、波響の作品をこれまでに4点収集してきましたが、平成27年度に北海道教育委員会として新たに《名鷹図》を購入し、当館に収蔵されました。本展は新収蔵を記念し、当館所蔵の波響作品にあわせて、市立函館博物館、函館市中央図書館が所蔵する波響の名品をご紹介いたします。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立函館美術館さま(HP)よりお借りしました。
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