★肝心要のポテンシャル 展
北武記念絵画館、-12月4日(日)
本展は、絵画の構造において、筆勢に大きな比重が占められている上野をはじめとした、北海道出身の五人の作品を集めました。近代的感覚として先走った表現から、練り上げられたフォルムの変化に富んだ表現まで、造形の目的かつプロセスでもある筆勢は、あらかじめ考慮した特定の色彩と響き合いながら、装飾以上のものを表現します。フォービズムとは、固有色の束縛から色彩を開放した芸術運動ですが、日本的なフォーブは書道のような筆のストロークが強調され、峻厳な印象をもたらすようです。そのフォービックなタッチの系譜に連なる五人の画家たちの肝心要のポテンシャルは、モチーフに起因する眼差しの変化と、豊かな表現の弾力にあると思われます。しなやかな視覚の中に、表現をゆだねる。そういう才能もあるのです。心の起伏を力強くなぞる、それぞれのポテンシャルに注目してください。出陳作家は、上野仁奥、蛯子善悦、金丸直衛、中本昭平、中谷龍一です。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北武記念絵画館(HP)よりお借りしました。
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