(ジュル・パスキン 『アンドレ・サルモンとモンマルトル』
1921年、北海道立近代美術館)
★パスキンの生きた時代 エコール・ド・パリ、都市のまなざし展
北海道立近代美術館、2013年6月29日(土)-9月23日(月・祝)
ブルガリア生まれのジュル・パスキン(1885-1930)。20歳の時に国際的な芸術都市パリの地を踏み、1920年代には「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれた異邦人画家のひとりとして華々しい活躍をみせました。しかし、10代に始まるヨーロッパ各地や北アフリカへの旅行、第一次世界大戦中の6年におよぶニューヨーク滞在、その間のアメリカ南部やキューバ訪問といった遍歴にみられるように、パスキンはパリを唯一の安住の地としたのではなく、生涯を通じて「コスモポリタン」として生きたのです。
パスキンが、鋭い観察眼と優れた素描力で描き出した各地の光景は、パリ時代に評判を呼んだ官能的な裸婦像と並んで、重要な作品群を構成しています。この展覧会では、パスキンがパリという大都市の内部と外部を行き来しながら、周囲の世界へと向けたまなざしに注目します。ひとりの画家の足跡をたどることで、その芸術のありようが明らかになるとともに、彼が生きた時代を軸としてそれぞれの場所が生き生きと浮かび上がってくるでしょう。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
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