(松前阿吽寺。北海道屈指の古刹。真言宗のお寺だけあって、厳かな雰囲気が漂います)
★松前阿吽寺 八十八か所山開き 紫橙大護摩火渡り修行
松前阿吽寺境内、2017年5月11日(木) 紫橙大護摩火渡り修行13:00
松前城の鬼門を守るため、城郭の北側には寺町が造られました。現在でも5寺が現存していて、初夏のころには北鎌倉のような、しっとりと落ち着いた風情があります。さて、こちらで紹介する松前阿吽寺は、元和3年(1617年)ころ現地に移ったようです。この寺院は、松前家の祈願所として、道内のほかの真言寺院を支配していました(本寺)。明治元年の御用火事に焼失しましたが、内陣は土蔵造りであったので免れ、現存する宝物も多いのが特徴です。特に、本尊不動明王は、松前町指定有形文化財となっています。軀高は1.2m。桧木一本一部寄木造りで二世期当初頃の地方作(北陸)で躰体に見られる切金細工は見事。またこの寺には、慈眼寺本尊の弥勒菩薩があり、いわゆる推古仏といわれ重要な仏像であったのですが、残念なことに1954年(昭和29年)9月17日盗難に遭い消失。現在は代わりに木彫のものを置いています。このほか寺宝として五世慶廣木彫像、将軍地蔵尊、弁財天像などがあります。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、「函館情報かわら版」さま(HP)よりお借りしました。
↓いつも足しげく訪問していただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくお願いします。