★中島国彦 「有島武郎と出版 新潮社からの新発見資料・原稿『星座』にふれて」
北海道立文学館、2018年2月3日(土) 14:00
有島武郎(1878~1923年)は、北海道に生きる人々を鮮烈に描き出した傑作『カインの末裔』『生れ出づる悩み』や自我に目覚めた女性をテーマにした代表作『或る女』など、数々の名作を生んだ小説家です。
本展では有島武郎の生涯とその主な作品を書簡・日記・絵画・遺品などで辿るとともに、札幌農学校(現・北海道大学)の学生時代をモデルにして描かれた小説『星座』(1922年)の世界を紹介します。この作品では、明治32年(1899年)頃の札幌を舞台に、貧苦、病、思想、学問、恋愛、性など様々な悩みを抱えながら生きる個性豊かな若者たちの青春群像が多視点的に描かれます。有島は新たな決意と共にこの小説を書きはじめましたが、ほどなくして45歳の若さで自ら命を絶ち、作品も未完のままで終わりました。有島がこの作品に託した思いに迫ります―。
会場には、昨年新たに発見された有島の自筆原稿『星座』をはじめとする貴重な文学資料に加え、造形作家・高山美香氏による《ちまちま人形・有島武郎》、漫画家・瀧波ユカリ氏による『星座』主要登場人物の等身大イラストパネルが登場します。また会期中、多彩なイベントを行います。
有島文学に触れる、または読み直すきっかけにしていただけますと幸いです。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。
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