★山川方夫と「三田文学」展
神奈川近代文学館、2018年1月27日(土)-3月11日(日)
(WEBサイト→)www.kanabun.or.jp/exhibition/6937/
作家・山川方夫(やまかわまさお/本名・嘉巳 1930~1965)は、芥川賞候補に4度、直木賞にも1度候補になるなど、その才能を期待されながら、34歳の若さで不慮の事故のために亡くなりました。作家として活躍する一方で、雑誌「三田文学」の黄金時代を築いた名編集者として、江藤淳、坂上弘、曾野綾子ら多くの文学者を世に送り出しています。戦時中は神奈川県二宮町に疎開して、ここで敗戦を迎えたほか、結婚後の1964年から亡くなるまで二宮町で暮らし、作品に二宮や平塚、横浜など神奈川の地が舞台となったものも多く、神奈川にたいへんゆかりの深い作家です。
本展は、日本近代文学館・山川方夫文庫の原稿や書簡などを中心に、山川の生涯と作品の魅力を紹介する初めての本格的な展覧会です。小説、批評、エッセイなどの幅広い創作活動を振りかえるとともに、山川が、田久保英夫、桂芳久と再刊に力を尽くし、編集を担当した「戦後第三次三田文学」の文学史における意義を探ります。
「観るだけ美術部長」は、中学か高校で読んだ『夏の葬列』が忘れられません。