(室蘭市に残る旧山越山口紙店店舗。赤い蔦が絡む雰囲気がとてもすてきでした)
★旧山口紙店 店舗(室蘭市)
室蘭市の海岸町に残る2階建ての建物です。1923年(大正12年)の建築と言われています。山越山口の創業は1912年(明治45年)。はじめは煉瓦造りとされていましたが、実際の調査により、構造は木骨煉瓦土蔵造りなのがわかりました。北海道には珍しい瓦屋根に軒蛇腹。建物角部に隅柱があります。
(特別に1階部分だけ、見学させてもらえる機会がありました。1階は事務所・倉庫部分でしょうか)
(小屋組がしっかりしています。半木骨煉瓦造りというのがよくわかります)
(レトロな、縦長の窓がお洒落。かつては上げ下げ窓だったのかもしれません)
(かつて使っていた、店員さんの前掛けも見せていただきました。貴重なものです)
(こちらは、かつて使われていた大金庫です。屋号や店舗名の文字が残っていますね)
当時木造の住宅一軒が2,000円で建ったという時代に、10,000円もの資金をかけて造られました。こちらの建物に対する施主の思いが伝わってくるようです。
(見学させていただいたのは1階部分でしたが、2階部分は商談などができる部屋になっているようです)
(この看板もすてき。「ライオン歯磨特約店 ライオン会会員」の文字がレトロ!)
建物の外観は洋風ですが、小屋組みは和風な造り。窓枠には太く縁夫どられた石造の装飾材が使われています。外壁の煉瓦は重厚感を出して堂々としています。妻面に施した丸窓が、可愛らしいアクセントとなっています。(2013年11月、現状を確認)
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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