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[旧駅舎]★旧広尾駅 駅舎主屋

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イメージ 1
(解体されることが決まった旧広尾駅駅舎。残念です)

★旧広尾駅(旧広尾線)駅舎主屋
 こちらの旧広尾駅は、1932年(昭和7年)に、広尾線の終着駅として開業しました。十勝港を持ち、南十勝の物流を担う存在として期待されましたが、1987年(昭和62年)に廃止されています。
 このたび、駅舎が老朽化のため、2018年6月より解体工事が始まるとのニュースを受け、解体前の状態を見ておきたいとの思いから、旧広尾駅に向かうことにしました。

イメージ 2
(ホーム側。レールは撤去されていますが、当時の雰囲気が色濃く残っています)
 
 旧駅舎は、現在もバスターミナルとして使用されているだけあって、とても綺麗です。老朽化ということですけど、解体されるには惜しい気になります。レールは撤去され駐車場になっていますが、レールさえ敷けば、いまにも列車が入線できそうです。

イメージ 3
(駅舎の横には、かつて使われていた転轍機も残っています)
 
 駅舎の横には、稼働時に使用されていた転轍機も、そのまま保存されています。駅舎のホーム側の外壁には、当時設置していた駅名板も残されています。

イメージ 4
(改札柵も残されています。バスターミナルの待合所として、現在も使用されています)
 
 駅舎内には、稼働時に使用されていた改札柵も、そのまま残されています。このように、廃止された駅舎がバスターミナルとして、ほぼそのままの状態で使用されている例は、旧瀬棚線の旧北檜山駅など、数例しかないはず。画像右側の本棚の奥、シャッターが下ろされているところは、元々はKIOSKがあったところでしょうか。

イメージ 5
(旧事務所部分は、鉄道記念館として資料の保存がされてきました)
 
 旧事務所の部分は、鉄道記念館として使用されています。写真パネルが多いですが、これまで広尾駅で使われてきた備品類がほぼ揃っており、見応えがあります。広尾線沿線のおもな駅スタンプも10種類揃っています。1987年(昭和62年)の「さよなら広尾線・ひろお号」運転時に、記念用として作られたスタンプです。鉄道資料館としては、おそらく、旧広尾線沿線では、いちばん充実しているのではないでしょうか。駅舎の解体後は、町内の郷土資料館に保管されるようですが、収蔵庫に置かれたままの運命だけは避けてほしいです。

イメージ 6
(JRバスのバス停名は「広尾駅」のままでした。変わってしまうのかな)
 
 いまでもJRバスは、バス停名が「広尾駅」になっています。「特急ひろおサンタ号」の終着となっています。このバス停名は、残されるのでしょうか。(2018年4月25日、現状を確認)

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