★『風の生涯』と勇払 展
苫小牧市美術博物館、2018年4月28日(土)-7月1日(日)
当館では平成29年度にトヨタ自動車北海道株式会社の創業25周年を記念して、小説『風の生涯』の挿絵原画152点をふくむ洋画家・酒井信義の作品157点を受贈しました。『風の生涯』の作者、辻井喬(本名・堤清二)は、小説家・詩人であると同時に、セゾングループの代表を歴任した実業家であり、同小説の物語後半の舞台として、苫小牧市南東部に位置する勇払を選び、苫小牧における産業史の1ページを物語の重要な要素として盛り込んでいます。
酒井作品収蔵後、初披露の機会となる本展では、同小説の挿絵原画を展示構成の軸としながら、企業家・水野成夫をモデルとする主人公と共に、戦前、勇払における大日本再生紙株式会社(現・日本製紙株式会社北海道工場)の創業に携わった実業家・南喜一、苫小牧港の開発にも貢献した政治家・篠田弘作、そして、彼らの盟友でもあり、戦中戦後、勇払に滞在した詩人・浅野晃らにも焦点を当てることで、芸術および歴史の両面から勇払を起点とする苫小牧の工業都市としての発展のありように着目します。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
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