★(当館学芸員)「ギャラリートーク 歌川広重 二つの東海道五拾三次展」
苫小牧市美術博物館、2018年8月12日(日) 13:30
江戸の日本橋から京都の三条大橋まで続いていた東海道。その様子を綴った十返舎一九の「東海道中膝栗毛」は江戸の世に大流行。空前の旅ブームを生み出しました。歌川広重(1797-1853)は浮世絵でその旅の様子を大胆かつ克明に描き出し、「東海道五拾三次」を刊行。江戸っ子の憧憬をかきたて、大ヒットを記録しました。その後も広重は幾度となく東海道を題材として描きましたが、「保栄堂版」「丸清版」は、16年ほどの期間をおいて描かれたシリーズです。同じ宿場を描いていても、構図や色数、登場人物が異なり、出版元の意向や経済状況など、時代の雰囲気が色濃く反映されています。
本展では「東海道五拾三次」の保栄堂版と丸清版計110点を同時に展示し、2つの異なる構図で表現された東海道をめぐります。また、大正時代に撮影された宿場町の様子もあわせて展示します。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
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