★中村善策 没後35年展
北網圏北見文化センター、2018年7月14日(土)-8月19日(日)
中村善策(1901-1983)は小樽に生まれ育ち、特に風景画を得意とした画家です。彼の没後35年にあたる本年、市立小樽美術館のご協力のもと、その所蔵作品101点を通して中村善策の生涯と画業をたどります。彼は、北海道美術協会(道展)と一水会の創立会員でもあり、日本の美術界をリードした画家の一人としてその名が知られています。
「善策張り」と呼ばれた中村の風景画は、明るい色調とおおらかな形態、そしてリズム感と生気に満ちた画面を特徴としています。彼は、眺めをいきいきと捉えるために戸外で制作することを好み、生涯にわたり「現場主義」を貫きました。自然と対話するようにスケッチを繰り返し、自然の息吹を自らに取り込んで消化し、キャンバスの中に再現したものこそが中村の風景画です。