★(当館学芸員)「美々鹿肉缶詰工場展 よみがえるまぼろしの工場 展示解説会(歴史編)」
苫小牧市美術博物館、2019年2月3日(日) 11:00
明治の初め、北海道では開拓使によって缶詰事業がすすめられました。明治10年(1877年)に日本初の缶詰工場となる石狩缶詰所が創業したのを皮切りに、翌年には植苗村美々(現在の苫小牧市美沢)に缶詰工場が設置されました。
美々では野生のエゾシカを原料にした缶詰を製造し、初年度には7万缶以上の缶詰を生産するなど順調なスタートを切ります。鹿肉缶詰は国内外の博覧会へ出品されて好評を博し、海外への輸出品としても期待されました。しかし、原料不足などで美々での缶詰事業は突如不振に陥り、僅か数年で工場は閉鎖となってしまいます。
本展では、突如閉鎖に追い込まれたという謎に包まれた缶詰工場の歴史や、先史時代から現代に続くシカ猟との関わりについて、歴史と考古の両面から探ります。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
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