(国松登 『黎明(Dawn)』、1988年、北海道旅客鉄道株式会社)
★国松 登 『黎明(Dawn)』
「観るだけ美術部」部長は、展覧会巡りも好きですが、美術作品というのは、大規模な展覧会に行かないと見られないものかというと、そうではありません。駅や公園などには、多くの人たちに見てもらいたいという思いから、たくさんの人が行きかう場所に敢えて、積極的に美術作品を展示しているところさえあります。
今回紹介するのは、国松登さんの作品『黎明(Dawn)』です。国松登さんといえば、印象深い抽象画でも知られ、北海道立近代美術館を始め、多くの美術館に作品が収蔵されています。こちらの作品は、函館本線連続立体交差事業に伴う札幌駅の高架化事業を記念して、1988年にJR札幌駅西コンコースに設置されたものです。国松登さんによる原画を、ドイツのアンティークガラス社がステンドグラスに仕立て、新しい札幌駅のシンボルのひとつとして設置されました。
のちに、PASEOの改修工事にともない、2011年3月にJRタワー、東モール1階に移設されました。畏敬の念を感じさせる深い森に、シマフクロウやエゾオオカミが棲んでいます。森と人間との調和、それが北海道の歩むべき姿だと力強く訴えているようです。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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