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Channel: 「観るだけ美術部」部長のブログ
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[建築物]★大坂城 桜門(大阪市)

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(大阪城 桜門。大阪城の正門で、明治時代の建築ながら、重要文化財に指定されています)

★大坂城 桜門(大阪市)

 大阪城天守閣や本丸へ向かう南側の正門、ちょうど「豊国神社」の向かい側に、紹介する「桜門」があります。大阪城には多くの城門がありますが、その中でもこの桜門は、江戸時代には本丸に入る正門となっていました。桜門周辺の内堀は、水のない空堀になっています。現在では緑が生い茂っています。内堀が空堀である理由は、この周辺が上町台地周辺の中で最も地盤が堅く、地下水脈まで掘ることができなかったためと言われています。
 桜門からは、大坂城の天守閣が真正面に見え、絶好の撮影スポットになっています。桜門は、重厚な総黒鉄板張り(そうくろてっぱんばり)の城扉。寛永3年(1626年)徳川幕府の大坂城再築工事の際に創建されていたのですが、のちに慶應4年(1868年)に陸軍により再建されています。江戸時代には、「桜門」と通ることができるのは、1万石の格をもつ大名のみだったそうです。「桜門」は、明治20年代に再度の改築が行われているので、「桜門」の建築年代は明治20年代ということになるのですが、それでも「桜門」は重要文化財に選定されています。これは珍しいことなのだそうです。「桜門」の高麗門様式の屋根には桐門がついており、「葵の御紋」が残っているはずなのですが、「葵の御紋」ではなく「桐の御紋」になっているのが、再建された証左だと言われています。
 「桜門」をくぐるとカタカナのコの字を左右逆にしたような形(桝形)になっていて、すぐに攻められないようになっています。「桜門」入ってすぐに、大坂城で最大級の巨石「蛸石」があります。城門の両脇にある石は「竜虎石(りゅうこいし)」と呼ばれ、『金城見聞録』によると、江戸時代には右に龍が、左に虎が現れると言われています。ただし、学芸員の北川さんによると、30年以上毎日通っているが、龍虎を見たことは一度もないとのこと)。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、大坂城観光ガイドさま(HP)よりお借りしました。

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