★圀府寺司 「ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか?」 大阪大学教授
北海道立近代美術館、2013年7月13日(土) 14:00
20世紀を代表する画家の一人として世界中で高い人気を誇るマルク・シャガール(1887-1985)。宙を舞うカップルや動物、現実離れした鮮烈な色彩など、その幻想的な絵画の数々は多くの美術ファンを魅了しています。その一方で、シャガールは第二次世界大戦後の後半生、歌劇場や美術館、ヨーロッパ各地の大聖堂、大学、議会などの公共空間を飾るモニュメント(記念碑的作品)も手がけています。大空間を飾るそれらの作品は、壁画や天井画、ステンドグラス、陶板画、モザイク画、タピスリーなど多彩な技法と形式によるもので、60歳を越してなお、新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、その旺盛な制作意欲と才能には驚くべきものがあります。本展では、華やかなパリ・オペラ座の天井画下絵をはじめ、エルサレム・ハダサー医療セ ンターやフランス各地の教会を飾るステンドグラスとその下絵など、シャガールの代表的 なモニュメント作品を日本で初めて本格的に紹介します。
また、こちらの美術講演会では、ユダヤ文化とヨーロッパ文化の間で揺れ動いた知られざるシャガールについて、作品と豊富な資料から、その実像に迫ります。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、「シャガール展」公式HPさまよりお借りしました。
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