★出版100年 有島武郎『生れ出づる悩み』と、画家・木田金次郎展
木田金次郎美術館、2019年1月12日(土)-3月31日(日)
出版100年記念特別展示「有島武郎『生れ出づる悩み』と画家・木田金次郎」を開催いたします。有島武郎(1878-1923)の小説『生れ出づる悩み』が出版されてから、2018年で100年を迎えました。この作品は1910年(明治43年)、有島がのちの画家・木田金次郎(1893-1962)と札幌で奇跡的に出会い、そしてその7年後にニセコの地で再会を果たした事実をモデルに執筆された作品です。有島武郎と木田金次郎-。この、生き方も立場も異なるふたりがなぜ結び付き、交流を重ね、この小説が生まれたのでしょうか。また、木田が有島の示唆に従い、故郷・岩内の自然と深く対峙していく背景には何があるのでしょうか。この展覧会では、有島と木田の交友や人生を軸に、両作家の作品や資料を通して、この小説の背景にある「物語」を紐解きます。
この展覧会は、有島がいまも眠る東京「府中」、有島と木田の出会いの地である「札幌」、再会の地である「ニセコ」で巡回開催され、1万人を超える方々が鑑賞し、大きな反響をもたらしました。最後の開催地として、木だが描いた地「岩内」に作品が還ってきました。1世紀にわたり読み継がれた小説を生み出した、ふたりの出会いと交流を、画家が制作した地で鑑賞する-臨場感たっぷりの鑑賞体験ができるまたとない機会です。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、木田金次郎美術館さま(HP)よりお借りしました。
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