(紋龞駅逓跡。カシワ(マツ?)の巨木が残されており、往時が偲ばれる)
★紋龞駅逓跡(伊達市)
紋龞駅逓は、伊達市市街地からやや離れた、北稀府地区の海側にあります。道道279号線の道路わきには水準点が設置されていますから、元々は国道ではなく、こちらの道路が幹線道路であったことがわかります。駅逓付近には、大きなカシワ(マツ?)が保存されており、当時の名残を止めています。紋龞駅逓の開設は古いようですが不明、官設の駅逓として指定されたのは明治16年のようです。初代取扱人は松倉行政、2代目取扱人は松倉健一郎。廃止された年代は不明ですが、おそらく室蘭本線の開通に合わせて廃止されたものと推察されます。
(一等水準点7200。標石が埋設されているのは、主要幹線だった証左です)
「紋龞駅逓」は、有珠に会所があった時代から、道南方面から道東方面に至る交通の要衝として往来が盛んであったそうです。会所から会所へ、逓送物を継送する人や、旅人は、ここで休憩、あるいは宿泊し、また馬の継立も行っていました。駅逓は、かつての郵送業務の重要な施設でした。現在「紋龞駅逓」の遺構は残っていませんが、道端の大木と水準点標石、付近の様子に、当時をしのぶことができます。
(付近に当時の遺構は残っていませんが、雰囲気は感じられます)
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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