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[文学展]★よみがえれ!とこしえの加清純子 -『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春-展

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★よみがえれ!とこしえの加清純子 -『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春-展
 北海道立文学館、2019年4月13日(土)-5月31日(金)

 渡辺淳一の『阿寒に果つ』(初版1973年)のヒロイン時任順子のモデルとして知られる加清純子(1933年-1952年)は、太平洋戦争後の日本社会の反権威時代(アブレゲール)で、デカダンでアヴァンギャルドに時代を駆け抜けた天才少女画家です。第23回道展に15歳で入選、早熟な芸術家への道を歩みだします。札幌女子高校から学制改革で札幌南高校2年生に編入されると、同級生にはのちに作家となる荒巻義雄、渡辺淳一などがおり、彼らとの青春の日々が始まります。
 しかし1952年1月、赤いカーネーションを残して失踪。4月に阿寒山中で遺体となって発見されました。享年18。遭難死とも自殺とも言われていますが、真相は明らかではありません。昨年、実弟の暮尾淳氏ら遺族によって加清純子の絵画15点が奇跡的に保管されていたことが判明しました。本展ではそれらを含め、美術と文学にわたる天才少女画家の魅力あふれる表現世界を一挙に紹介する初の試みです。生き急いだ日々の光と影がたゆたうように、止むことのない青春の鼓動に耳を傾けます。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。

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