(旧渡辺商店店舗。かつてはオーベルジュとして営業していた時期もある)
★旧渡辺商店 店舗(函館市)
こちらの建物は明治から戦前にかけて、函館が港町として栄えたころ、海産物を商う焦点の店舗として建てられたものです。能登半島から大工を呼び、ひのきを贅沢に使った建物からは、当時の繁栄ぶりを彷彿とさせてくれます。1909年(明治42年)木造2階建て。
つい最近まで、全17室のペンションとして使われていました。古建築をリノベーションした例として数多くの雑誌などでも取り上げられ有名でした。こちらのペンションがオーベルジュとしても有名で、ここでおいしい食事を堪能した函館市民も多いと聞いています。現在は使われておりません。
典型的な擬洋式、和洋折衷洋式の建物です。店舗建築らしく、1階に大きな開口部を設けられています。1階部分は和風で、縦羽目格子が組み込まれています。胴蛇腹を挟み、2階部分は洋風仕上げ。外壁は下見板張り。縦長の窓枠には瀟洒な装飾が施されています。軒下の持ち送りも見事です。(2013年9月、現状を確認)
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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