(東山魁夷 『唐招提寺御影堂障壁画 濤声(とうせい)』(部分)、1975年、唐招提寺御影堂)
★西山明彦 「鑑真和上の教えと東山魁夷画伯 東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」
北海道立近代美術館、2019年6月9日(日) 14:00
(WEBサイト→)http://higashiyamakaii.hokkaido.jp/(公式HP)
戦後を代表する日本画家、東山魁夷(1908年-1999年)の深い精神性と豊かな叙情をたたえた風景画は、日本人の自然観や心情を普遍的に表現したものとして高く評価されています。なかでも、10年の歳月をかけて完成させた全68面からなる唐招提寺御影堂障壁画は、画家の記念碑的大作です。
多くの困難を乗り越え中国から来日し唐招提寺を開基した鑑真和上に捧げるため、日本や中国各地を歩いてスケッチを重ね、幾度も構成を練り、第1期1975年に奉納した『山雲(さんうん)』、『濤声(とうせい)』では日本の豊かな自然を描き、第2期1980年に奉納した『揚州薫風(ようしゅうくんぷう)』、『桂林月宵(けいりんげっしょう)』、『黄山暁雲(こうざんぎょううん)』では中国の風景を題材に水墨表現に挑み、新境地を開いています。
本展では、唐招提寺御影堂の修理が行われるのに際し、通常は非公開となっているこの障壁画の全貌を紹介すると共に、合わせてスケッチや下絵などを展示して、構想から完成にいたる画家の全貌をたどります。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
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