(三笠市の炭鉱歴史景観公園に保存されている、旧安全灯庫)
★幌内炭鉱 旧安全灯庫(三笠市)
こちらの建物は、三笠市「炭鉱景観自然公園」に残されています。安全灯を設備した安全灯庫で、大正から昭和初期にかけて建設されたものと思われます。炭鉱の閉山後、10数年を経て屋根は落ちてしまいましたが、外壁は一部装飾の残る煉瓦造りで、堅牢な構造であったため、現在でも残っています。採炭当初の坑内の照明は、ブリキ製のカンテラに魚油(にしん油など)や石油を使っていましたg。しだいに行動が延び、通気が不完全になってくると、ガスの発生量も多くなり、爆発事故も多く起こるようになりました。そこで、1893年(明治26年)ごろから安全灯が使われ、裸火の使用は禁止されるようになりました。1897年(明治30年)ごろからは、照明度の高いウルフ灯が使われるようになり、1924年ごろからはキャップランプ、1930年(昭和5年)ごろからはエジソン電気安全灯や、電池式坑内安全灯が使われました。(2012年5月、現状を確認)
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