(本多桂次郎 『手宮古代文字双耳壺 』、1872-1906年、江上壽幸氏蔵)
★苫名 真 「北のやきもの史 幕末から昭和まで」
北海道立近代美術館、2014年2月1日(土)、3月8日(土) 14:00
粘土をこねて成形し、焼成するやきものは北海道でも約7,000年前の縄文時代に生まれました。本州では古墳時代以降、大陸からもたらされた須恵器(ロクロ成形と焼成窯)の技術が発展しましたが、北海道にそれが伝わるには江戸時代を待たねばなりませんでした。 幕末安政期に至り、ようやく函館を舞台に、幕府と民間双方から北海道のやきものの模索が始まります。明治に入り開拓が進展するとともに、やきものの需要も高まり、本州出身の陶工の来道が活発化して小樽、札幌などに開窯が相次ぎました。
1923年(大正12年)には北海道工業試験場が開場。山岡三秋らの指導が実り、昭和に入ると宮下貞一郎、白勢栄悦ら道内出身の陶芸家が活動を開始します。彼らはその後、北海道やきもの界の礎となりました。戦後になると、1949年(昭和24年)に中国古陶磁の研究で著名であった小森忍が来道し、窯業指導と作陶を開始しています。昭和30年代以降は陶芸家の数も増え、また全国的な民芸ブームを反映して、やきものを愛好する層も広がっていきました。
本展は、幕末から昭和戦後にいたる北海道のやきものの歩みを、約500点に及ぶ江上壽幸(えがみ・ひさゆき)氏のコレクションから厳選した約200点の作品と、小樽市総合博物館の所蔵作品によりご紹介します。北の風土と歴史、そして人が生み出した多彩なやきものの世界をお楽しみください。
1923年(大正12年)には北海道工業試験場が開場。山岡三秋らの指導が実り、昭和に入ると宮下貞一郎、白勢栄悦ら道内出身の陶芸家が活動を開始します。彼らはその後、北海道やきもの界の礎となりました。戦後になると、1949年(昭和24年)に中国古陶磁の研究で著名であった小森忍が来道し、窯業指導と作陶を開始しています。昭和30年代以降は陶芸家の数も増え、また全国的な民芸ブームを反映して、やきものを愛好する層も広がっていきました。
本展は、幕末から昭和戦後にいたる北海道のやきものの歩みを、約500点に及ぶ江上壽幸(えがみ・ひさゆき)氏のコレクションから厳選した約200点の作品と、小樽市総合博物館の所蔵作品によりご紹介します。北の風土と歴史、そして人が生み出した多彩なやきものの世界をお楽しみください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
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