(旧北海道庁函館市朝庁舎。1909年(明治42年)の建築。北海道指定文化財)
★旧北海道庁函館支庁庁舎(函館市)
元町公園のなかに建つこの建築物は、1909年(明治42年)建築され、1982年に修復整備されました。正面中央玄関には、コリント洋式の円柱と、その上に三角形のペディメントを構えているのが特徴的です。外壁は下見板張り。上げ下げ窓が瀟洒で、2階正面にはバルコニーが設置されており、そこから函館湾が望めます。設計は、北海道庁建築技師の家田於菟之助(いえだおとのすけ)と伝えられています。北海道庁の建築技術者は、アメリカの建築技術を学んだ開拓使営繕課の系譜に当たり、創置されてから40年の時間を経て、西洋建築の原点であるギリシャ建築様式を自在にアレンジができるまでに成長した。北海道有形文化財。
函館市写真歴史館のある元町公園は、江戸末期には幕府の箱館奉行所、明治時代には開拓使函館支庁、函館県庁、北海道庁函館支庁が置かれて、政治の中心地でした。当時の庁舎は1907年(明治40年)の大火で消失、現在の建物は2年後の1909年(明治42年)に建てられました。構造は洋風木造2階建て。1991年(平成3年)の火事で内部を焼損しましたが、1994年(平成6年)に修復整備されました。現在は、函館市写真歴史館、函館市元町観光案内所として活用されています。(2013年9月、現状を確認)
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