(小谷博貞 『ある風景』、1999年、北海道立近代美術館)
★井内佳津恵 「かたちと色の息吹 小谷博貞と自由美術家協会の抽象」
北海道立近代美術館、2015年1月24日(土) 14:00
北海道立近代美術館、2015年1月24日(土) 14:00
小谷博貞(1915~2002)は、北海道における抽象絵画のパイオニアのひとりです。19歳で上京し、多摩帝国美術学校(現・多摩美術大学)図案科に学びました。在学中から自由美術家協会展などに出品し、1957年(昭和32年)に札幌に帰郷してからは主体美術協会展や北海道美術協会展(道展)などで作品を発表しました。また、美術批評に筆をふるう一方で、1967年(昭和42年)から1993年(平成5年)まで札幌大谷短期大学美術科教授を務め、美術教育に力を注ぎました。
小谷は、キュビスム、構成主義、シュルレアリスムなど、20世紀前半の西洋美術の動向について深く考察し、取り入れながら、自らの抽象表現を拓いていきました。その作風は、幾何学的で理知的な構成の中にゆたかな詩情をたたえたものです。
本展では、小谷の生誕100年を記念して、北海道立近代美術館が所蔵する作品を中心に、その画業を振り返ります。試行錯誤を重ね、ときには冒険的に、抽象表現を探求した小谷博貞の世界をご覧ください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
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