(安井曾太郎 『女と犬』、1940年、公益法人糖業協会)
★(当館学芸員)「昭和の美術と苫小牧」
苫小牧市美術博物館、2015年11月7日(土) 13:00
日本の近代美術は明治以後、ヨーロッパの新しい美術運動を咀嚼し、独自に展開していきました。本展で紹介する梅原龍三郎、安井曾太郎、須田国太郎らが活躍した大正~昭和の時期は、西洋絵画の習得に懸命だった時代から次第に芸術家の個性が重視されていきます。
この時期、洋画はヨーロッパの伝統的な手法である油彩を用いながらも、「日本的」といわれる独特の美的感覚を備えていきます。個性重視の時代の中、画家たちは西洋的なものと日本的なものの狭間で葛藤しながら独自の表現を模索していきました。本展では、こうした昭和初期の洋画家たちの葛藤や模索を公益社団法人糖業協会コレクション57点で辿ります。
公益社団法人糖業協会の美術コレクションは、前身である糖業連合会当時から始まり、昭和11年に糖業協会が設立後も、歴代理事長のもとで収集が続けられてきました。当コレクションは、日本近代洋画界を牽引した名だたる画家で構成されており、道内では初公開となります。美術ファンはもとより、多くの市民にご覧いただきたい優品の数々です。
この時期、洋画はヨーロッパの伝統的な手法である油彩を用いながらも、「日本的」といわれる独特の美的感覚を備えていきます。個性重視の時代の中、画家たちは西洋的なものと日本的なものの狭間で葛藤しながら独自の表現を模索していきました。本展では、こうした昭和初期の洋画家たちの葛藤や模索を公益社団法人糖業協会コレクション57点で辿ります。
公益社団法人糖業協会の美術コレクションは、前身である糖業連合会当時から始まり、昭和11年に糖業協会が設立後も、歴代理事長のもとで収集が続けられてきました。当コレクションは、日本近代洋画界を牽引した名だたる画家で構成されており、道内では初公開となります。美術ファンはもとより、多くの市民にご覧いただきたい優品の数々です。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
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