★越田賢一郎 「苫小牧市内出土のガラス玉とシトキ・タマサイ」
苫小牧市美術博物館、2016年3月5日(土) 13:30
タマサイ(tama-say)とは、アイヌ語で玉を連ねたものの意味で、女性が儀礼のときに晴れ着とともに身につける首飾りです。そのガラス玉は青、黒、白、黄、赤など色とりどりで、中には模様玉も多く含まれています。これらは古くは大陸からもたらされていましたが、江戸時代後期には本州産のものが多くなりました。その中央にある装飾品は「シトキ」と呼ばれ、日本の古い鏡、漆器類の蓋などが使われています。
タマサイは母から娘にと伝えられるアイヌの女性の宝物(イコロ)でもありました。当館は100点を超えるタマサイを所蔵し、質量ともに国内有数のコレクションとして知られています。2015年年11月にネーピア市で開催された姉妹都市交流展においても一部を展示公開し、大変好評を博しました。
苫小牧市内の遺跡から出土したガラス玉の変遷をたどり、続縄文文化期のガラス玉からアイヌ民具のシトキ・タマサイへの変化のほか、ガラス玉の種類や制作方法と模様の付け方などについてご講演いただきます。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
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