(藤倉英幸 『夏雲』)
★藤倉英幸 「旅と風景を語り、貼り絵を語る 旅は目的地につくまでがおもしろい」
札幌芸術の森美術館、2017年4月15日(土) 14:00
旅の面白さはどこにあるのでしょう。定住する地を離れ、行き先の土地ならではの観光や食を楽しみ、その土地に滞在し、見知らぬものに触れる、もちろんこうしたことが旅の目的かもしれません。しかし一方で、目的地に着いてからの行為ではなく、そこに行くまでの旅支度や地元を離れ移動する道中など、その過程にも旅の醍醐味があるのではないでしょうか。
日常を離れ、知らないどこかに行くということへの期待と少しの不安が入り交じる、その感情の揺れ動きは、むしろ目的地に着いてからよりも、その前段階でのほうが大きいかもしれません。
本展では旅のこうした部分に焦点をあて、「旅の行程」を想わせる様々な作品を展示、紹介します。
移動の拠点となる駅や空港、また移動手段となる電車や飛行機、船はその先の行路への期待を膨らませます。自分が移動するだけでなく、他の誰かが移動する様、その行く末を見守ることもまた、期待と不安という同種の想いを抱かせるかもしれません。そしてこうした想いは、本を読み進めるかのような物語性や、先行きの分からないゲーム性と呼応し、旅に伴う一つの要素となることでしょう。
北海道ゆかりの作家8名による、様々な「旅」の表現をお楽しみください。
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