(本教寺内陣の欄間。天井の音色を奏でる天女像が彫られている)
★本教寺 内陣(室蘭市)
1886年(明治19年)本道開教師として派遣された藤森顕城師が、山中旅館内に仮説教所を開設したのが始まり。1892年(明治25年)に現在の場所に浄土真宗本願寺派説教所を創設して開基、1894年(明治27年)に寺号を公称しました。
現在の建物は、1971年(昭和46年)鉄筋コンクリート造りのもので、意匠として特筆すべきものはなにもないのですが、内陣は1890年(明治21年)あるいは1894年(明治25年)当時のものを修復して使われています。欄間には極楽浄土の天女が彫られており、そこで天上の音楽を奏でているそうです。本尊の裏側は通り抜けることもできます。また、基礎部分に続く穴もあり、そこはかつて「合葬墓」として使われたと言います。
対面所にある仏具も明治時代から使い続けられている貴重なもの。平成の世になって修復され、往時の室蘭の繁栄を偲ばせるような眩しさが蘇りました。
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