(「屋敷町」のランドマークともいえる豪壮な建築。1906年(明治39年)の建築)
★旧遠藤又兵衛邸(立正佼成会小樽教会) 一般公開
小樽市/立正佼成会小樽教会、2018年5月20日(日)-5月27日(日)
こちらの旧遠藤又兵衛邸は1906年(明治39年)、海産物商として富を得た遠藤又兵衛の旧邸です。全体的に木造瓦葺きの武家屋敷を思わせる和風を基調としながらも、玄関脇の八角形応接室(洋室)には大きな3面のベイウインドウ(張り出し窓)。白塗りの壁には作り付けの暖炉が設置されています。重厚な武家門や瓦屋根付きの塀には、瓦技術を駆使した鷹の装飾が施されており、「小樽御殿」とまで呼ばれた、素敵な和洋折衷の豪壮な住宅です。
(重厚な武家門は3層構造。玄関の右脇には下見板張りの応接室が配置されています)
建物は遠藤又兵衛の死後、1913年(大正2年)に倉庫業を営む山本厚三(実業家、小樽商工会議所会頭、衆議院議員)に所有が移り、次いで北海道炭礦汽船、1964年(昭和39年)からは立正佼成会に購入されました。一時は取り壊しも懸念されましたが、関係者の努力により主要部分は取り壊しの逃れ、以降は同会の小樽教会道場として使用されています。
(玄関脇の応接室。大きな3面のベイウインドウ(張り出し窓)が瀟洒な印象を与えます)
この建物は、1985年(昭和60年)には小樽市指定歴史建造物4号に指定され、1995年(平成7年)には同市8回都市景観賞を受賞。小樽の貴重な歴史的建造物のひとつとして、市民をはじめ、多くの外国人が訪れます。
(和洋折衷の様式。落ち着いた畳敷きの広間に、縁側に渡り廊下を配しています)
所有者の立正佼成会小樽教会さんのご厚意により、毎年5月の第3日曜日に一般公開されています。2018年は5月20日(日)から5月27日(日)まで、内部の一般公開がされています。
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