★藤沢レオ Still Living展
苫小牧市美術博物館、2018年10月6日(土)-12月2日(日)
苫小牧市樽前地区を拠点に活動を展開する藤沢レオ(1974- )は、日常に潜在する繊細な感情、そして自然の摂理などを視覚的に抽出する独自の表現によって評価を得ている金属工芸家・彫刻家です。藤沢の苫小牧市文化奨励賞受賞およびNPO法人樽前artyプラスとしての北海道文化奨励賞受賞を記念し開催する本展では、2014年以降、藤沢が追求しているテーマである「場の彫刻」のシリーズを軸に一連のインスタレーションを紹介します。そこにおいて繰り返し登場するモティーフである“柱”は、場の変容ないし発生を促す起点として位置づけられます。その建立を「人類の祖先がはじめて大地に棒切れを建てた瞬間の輝かしさ」の象徴として解釈する藤沢は、“柱”を建てるという行為により世界を切り開いた精神が、やがて本能として浸透し普遍化していく過程について「現世界が拡張していく物語」として捉え、それを本展の通奏低音を成すコンセプ
本展で展示される一連の作品群は、それぞれの空間と「物語」が呼応するものであり、光の演出や音響と融合しながら独自の作品世界を築きあげていきます。見る者がそこへ能動的かつ受動的に参加し、一体となって思考することで成立する本展は、めまぐるしく移り変わる世界において私たち人類がいかにして生きるべきなのかという根源的な問いを内包するものであり、果たして現代人や現代社会のありようについて再考を促す契機となるでしょう。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、苫小牧市美術博物館さま(HP)よりお借りしました。
↓いつも足しげく訪問していただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくお願いします。