★(当館学芸員)「山口正城の世界」
北海道立旭川美術館、2014年1月11日(土)、1月25日(土) 14:00
山口正城(1903-1959) という名をご存知でしょうか。山口は旭川に生まれ、戦前、戦後を通してデザイン教育の場で多くの後進を育てながら、業績をのこしてきた工業デザイナーであり、日本の先駆的な抽象画家です。一般的な知名度はそれほど高くないものの、デザインの世界ではよく知られた存在です。山口は北海道庁立旭川中学校(現・旭川東高等学校)卒業後、東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部) で図案を学びました。その後、教育者として大阪市立工芸学校(現・大阪市立工芸高等学校)や千葉大学において、ドイツの造形教育機関バウハウスの理論を取り入れた先進的なデザイン教育を実践。優れたデザイナーを育成しながら自らも工業デザイナーとして活躍し、日本のモダン・デザインの発展に力を尽くしました。また、画家としては主に自由美術家協会を舞台に、簡潔な直線と墨の渉みによる不定形の抽象絵画を発表。デザインに用いる烏口や筒状の紙を筆代わりに用いた大胆な手法によって、独自の絵画世界をきりひらきました。
本展では、絵画、工業製品をはじめ、山口が傾倒したバウハウスの関連作家や同時代に自由美術協会で活躍した画家たち、教え子のデザイナーの作品などもまじえ、山口正城の創造の世界をはばひろく紹介します。生誕110年をむかえるこの機会に、山口正城の多彩な魅力をぜひご堪能ください。
本展では、絵画、工業製品をはじめ、山口が傾倒したバウハウスの関連作家や同時代に自由美術協会で活躍した画家たち、教え子のデザイナーの作品などもまじえ、山口正城の創造の世界をはばひろく紹介します。生誕110年をむかえるこの機会に、山口正城の多彩な魅力をぜひご堪能ください。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立旭川美術館さま(HP)よりお借りしました。
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