国宝「初音の調度」のうち「初音蒔絵旅眉作箱」、
千代姫(尾張徳川家二代光友正室)所用 、江戸時代/寛永16(1639)年)
★(当館学芸員) 「学芸員による見どころ解説」
北海道立近代美術館、2014年8月2日(土)9日(土) 14:00
尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600~1650年)を初代とする御三家筆頭の名門大名で、名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇っていました。本展では愛知県名古屋市にある徳川美術館が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類から、太刀や鉄砲など武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌や絵画・楽器など教養に関わる品々など大名家の歴史と格式を示す約230件の名品を紹介するほか、国宝「源氏物語絵巻」2場面(期間限定展示)と国宝「初音の調度」を展示します。
11世紀初頭に紫式部によって著された「源氏物語絵巻」を絵画化した、日本美術を代表する現存最古の物語絵巻です。研ぎ澄まされた絵画表現、美麗に装飾さ れた料紙(りょうし) にしたためられた詞書の優美な書など、数多くある「源氏絵」の中でもひときわ格調の高い作品です。尾張徳川家に伝わる15面のうち、「竹河(一)」と「東屋(一)」を期間限定で公開します。なお、国宝を展示していない期間は、古筆研究者で大和絵画家である田中親美 (たなかしんび)さん による現状摸写、および2003年(平成15年)から7年間にわたり東京藝術大学で行われた現状模写を展示します。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
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