★青井祐一 「硫黄鉱山の話を聞く会」 阿寒硫黄鉱山OB
釧路市立博物館、2014年10月13日(月・祝) 13:30
「釧路の発展と硫黄資源」-阿寒国立公園の美しく、時に荒々しい自然環境は、火山活動により形作られ、それは温泉だけでなく「硫黄」という地下資源ももたらしました。明治期、安田善次郎によって本格的に開発がはじまった弟子屈・跡佐登(アトサヌプリ)の硫黄は、釧路の炭鉱や港湾の発展を促し、現在に続く産業都市の基盤をつくります。森林資源、水、石炭とともに、硫黄が存在したことも釧路に製紙業が立地した理由といえます。
いっぽう、雌阿寒岳山頂周辺を鉱区とする阿寒硫黄鉱山は、1953年から本格的生産を開始。標高1,200mの噴気地帯という厳しい環境でしたが、年間2万トンを産出するなど一時は道内一の生産量を誇りました。またその開発には自然保護団体などから強い反対意見が出されました。戦後の産業復興という中でそれは許可されましたが、これは「尾瀬ヶ原」と並び自然保護問題の先駆的事例です。これらをテーマとした企画展を、硫黄資源と関わりのあった1市3町にて行います。
公演者の青井祐一さんは、秋田鉱山専門学校(現在の秋田大学国際資源学部)卒業後、硫黄やマンガン、石灰石などの国内各鉱山で活躍した鉱山技術者です。阿寒硫黄鉱山での経験を伺います。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、釧路市立博物館さま(HP)よりお借りしました。
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