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Channel: 「観るだけ美術部」部長のブログ
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[銅版画]★生田宏司 銅版画展

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★生田宏司 銅版画展
 東急さっぽろ店、2019年4月11日(木)-4月24日(水)

 フランスでマニエール・ノワール(黒の技法)と言われるメゾチント(銅版画)技法で自画・自刻・自刷により作品を制作している、海外でも評価の高い生田宏司さんの作品をご紹介いたします。静謐な黒色の中に表現されるふくろうや猫たち、そして同じく黒色の中に柔らかな色彩を帯びた色摺りの花々や小鳥など、今回はどこよりも早く、2019年の最新作を紹介いたします。

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[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリーツアー よみがえれ!とこしえの加清純子」

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★(当館学芸員)「ギャラリーツアー よみがえれ!とこしえの加清純子 『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春展」
 北海道立文学館、2019年4月20日(土)、21日(日) 14:00
(WEBサイト→)https://art.blogmura.com/picture/

 渡辺淳一の代表作『阿寒に果つ』(初版1973年)もヒロイン「時任順子」のモデルとして知られる加清純子(1933年-1952年)は、太平洋戦争後の日本社会の反権威世代(アプレゲール)で、デカダンでアヴァンギャルドに時代を駆け抜けた天才少女画家でした。
 教育者の家庭に生まれ、中学生の頃から父親の児童雑誌『ひばり』にマンガを描き、才能の片りんを見せていました。第23回道展に15歳で入選、早熟な芸術家の道を歩みだします。札幌女子高校から学制改革で札幌南高校2年生に編入されると、同期生にはのちに作家となる荒巻義雄、渡辺淳一などがおり、彼らとの青春の日々が始まります。美術では前衛画家・菊地又男の指導を受け全道展、アンデパンダン女流画家協会展、自由美術協会展に出品、さらには個展を開催するなど活躍しました。文学では樫村幹夫、岡村春彦らと同人誌『青銅文学』の創刊に参加、表紙カットや挿絵を担当したほか、いくつもの小説や詩を執筆し、その感受性豊かな物語世界(HP)大人たちを驚かせました。
 しかし、1952年1月、赤いカーネーションを残して失踪、4月に阿寒山中で遺体となって発見されました。享年18。遭難死とも自殺とも言われていますが、その真相は明らかではありません。
 昨年、実弟の暮尾淳さんら遺族によって加清純子の絵画15点が奇跡的に保管されていたことが判明しました。本展はこれらの作品を含め、美術と文学にわたる天才少女画家の魅力あふれる表現世界を一挙に紹介する初めての試みです。生き急いだ日々の光と影がたゆたうように、止むことのない青春の鼓動に耳を傾けます。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。

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[建築物]★北浜レトロビルヂング(大阪市)

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(北浜レトロビルヂング。竣工は1912年(明治45年)で、界隈で最も古い)

★北浜レトロビルヂング(大阪市)
(WEBサイト→)https://blogs.yahoo.co.jp/openuniversity2010/37946799.html(過去ログ)

 土佐堀川と中之島公園を背に、大阪証券取引所の向かい側に建つのが「北浜レトロビルヂング」です。もともと、証券の仲買業者の社屋として、明治45年(1912年)に竣工した建物で、築100年を超えていますが、リノベーションされて、現在でも現役で使用されています。船場・北浜界隈の名だたる近代建築の中でも、最も古い煉瓦造り建造物のひとつであり、イギリスのグラスゴー派の影響を受けているとされています。設計者は不明。登録有形文化財の指定を受けています。

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(土佐堀川を隔てた対岸から遠望。ビルに挟まれて、窮屈そうです)

 町屋サイズと言ってもよい規模の建物を、この界隈に残すのは、大変な苦労があると思います。高速道路から初めてこの建物を見たときには、絵本『ちいさなおうち』を連想してしまいました。

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(船場・北浜界隈で、のこ規模の建築を維持していくのは、大変な苦労だと思います)

 「北浜レトロビルヂング」は、地上2階、地下1階の総煉瓦造りの事務所ビルです。正面開口部は、花崗岩の切り石を用いて縁取りし、玄関アーチを変形アーチ5本の柱型で受け、2階は大きく窓枠を置いてアクセントとしています。入口には大きなティーポットが看板として吊るされています。

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(建物を正面から。エンブレムと、ユニオンジャックが誇らしげですね)

 現在は、1階が英国風ケーキ・紅茶雑貨ショップ、2階が紅茶通の間で人気を集める英国アンティークの雰囲気漂う喫茶店です。ドアノブや電気のスイッチなど、店内のいたるところに英国製のインテリアが使われています。扱う雑貨も、どれもが素敵。

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(1階は雑貨ショップ。調度品も含め、雰囲気はとてもよい)

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(玄関の上がり框。幾何学模様のタイルが雰囲気を盛り上げてくれます)

 現在の所有者は、内装に白壁、エメラルド・グリーンの柱や窓枠、フローリングの床面、調度品に至るまで、出来る限り英国製のアンティークを使用しています。

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(平日の夕方なら空いていると聞いて行ってみたが、1時間待ちと言われて諦めた)

 ケーキやスコーン、サンドイッチなどが付くアフタヌーンティーセットが、この店の人気メニュー。紅茶はイギリス、フランス、インド産のものなど、およそ40種。ケーキは毎日店内で手作りされているそうです。2階のカフェスペースの窓からは、中之島のバラ園が一望でき、雰囲気は最高です。

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(こちらの建築物は、登録有形文化財に指定されています)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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[記念碑]★豊臣秀頼・淀殿ら自刃の地 記念碑(大阪市)

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(豊臣秀頼・淀殿ら自刃の地 記念碑。山里丸に設置されています)

★豊臣秀頼・淀殿ら自刃の地 記念碑(大阪市)
 慶長20年(=元和元年、1615年)の大坂夏の陣では、旧暦の5月8日、徳川軍に追い詰められた豊臣秀頼と、その母親淀殿が、大坂城山里丸に在った櫓(どこの櫓なのかは特定できていない)にひそみ、自害したと多くの記録が伝えています。それにちなんで、平成9年(1997年)現在の山里丸の刻印広場東側に、大阪市によって、この記念碑が建てられました。
 観るだけ美術部長の父親は歴史小説が大好きで、山岡荘八『徳川家康』や、吉川英治『太閤記』を読み、「淀君は自害するのは痛いと言い、怖がって、家康と和睦をしたのが敗因だった」と、よく言っていましたが、こうして古戦場を見てみると、淀殿も最後には潔く自刃したというのがわかります。定めとは言え、戦(いくさ)とは恐ろしいものだなと思います。

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(淀殿並びに殉死者三十二名忠霊祠。こちらも山里丸に置かれています)

 なお、豊臣秀頼と淀殿は、山里丸で自刃したとされていますが、どの櫓で自刃したのかは、わかっていません。山里丸には、前掲の記念碑のほか、1978年(昭和53年)に小さな忠霊祠が建てられ、仏像が安置されています。こちらの祠には、淀殿並びに殉死した32名も合わせて祀られています。
 昭和55年(1980年)、山里丸が発掘調査された際に、頭蓋骨と、分離された首のない人骨が2組発見されており、さらにそのうちの1つは20代男性のものであることが判明しているそうです。20代男性の人骨には、顎に介錯されたときの切り傷があるほか、左耳に障害があったこともわかっています。人骨は1983年(昭和58年)京都の清凉寺に埋葬され首塚が築かれています。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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[道外展]★華やぎアート エミール・ガレ、ミュシャを中心に 展

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(アルフォンス・ミュシャ 『椿姫』、1896年)

★華やぎアート エミール・ガレ、ミュシャを中心に 展
 広島/ウッドワン美術館、2019年3月9日(土)-4月21日(日)

 19世紀末のヨーロッパを席巻したアール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレの木製家具およそ10点をはじめ、アルフォンス・ミュシャの装飾性豊かなポスターおよそ10点を展覧。そのほか、四季折々の自然の美を大画面に屏風絵や、花や美しい女性に題材を求めた絵画など、世界を魅了する日本美術の粋を紹介します。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ウッドワン美術館さま(HP)よりお借りしました。

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[墨彩画]★小玉茂右衛門 墨彩画展

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★小玉茂右衛門 墨彩画展
 札幌三越、2019年4月16日(火)-4月22日(月)

 日本の美、春夏秋冬を墨彩画で描き、人間一人ひとりが尊い存在であることを木草花を通して伝えてきた小玉茂右衛門さん。身近な草花を7段階の色の墨で幾重にも重ね、その濃淡と色彩で表現しています。

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[講演会]★佐藤幸宏 「ギャラリートーク 拝啓、藤田嗣治様」

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(写真『藤田嗣治』、河村泳静氏所蔵、伊達市教育委員会寄託)

★佐藤幸宏 「ギャラリートーク 拝啓、藤田嗣治様」
 北海道立近代美術館、2019年4月20日(土) 14:30

 戦後来日したGHQ(連合軍総司令部)フランク・シャーマンの収集した、藤田嗣治にまつわる作品、写真、書簡、浮世絵などを紹介いたします。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

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[建築物]★綿業会館(大阪市)

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(綿業会館。大阪を代表するレトロビルのひとつ。重要文化財)

★綿業会館(大阪市)
(WEBサイト→)http://mengyo-club.jp/
 昭和初期のこと。大阪は「東洋のマンチェスター」とまで呼ばれていたそうです。日本が紡績業でイギリスを超え、綿製品の輸出世界一となりました。その賞賛の記念碑的な象徴として、故・岡常夫(当時、東洋紡専務取締役)の遺言として、寄付として100万円が贈られ、業界からの50万円の寄付と合わせて(当時の150万円は、現在の75億円に相当するそうです)、会員制倶楽部の開館が着工されました。大阪建築界の重鎮で旧ダイビルなども手掛けた渡辺節が設計。施工は清水組。1931年(昭和6年)に竣工されました。同時期に行われた大阪城の再建費用が48万円だったことを考えると、この綿業会館がいかに贅を尽くした建築物だったことが伺えます。

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(レトロな雰囲気は、その通りを歩いていてもすぐにわかります)

 綿業会館は、近代の日本を代表する建築物として戦前、戦後を通して、国際会議の場として数多く利用されました。1932年には第2代リットン伯爵を団長とするリットン調査団(国際連盟日華紛争調査委員会)、ルーズベルト大統領夫人、ヘレン・ケラー、犬養毅や吉田茂など歴代首相、歴史上の人物が来館。世界各国の様式を取り入れた会館は、優雅かつ荘重な各室の意匠と共に、この地で現在もなお美しい風格を放っています。激動の昭和、戦禍、大震災、すべてをくぐり抜けて、多くの深い遺志を貫き続ける逞しい存在です。会員制のため、館内の見学は予約が必要だそうです(月1階、第4土曜日、有料)。

 基本構造は、鉄筋コンクリート造りの6階建て。地下1階。塔屋付き。外観はアメリカのオフィスビルのようでさりげない感じですが、倶楽部建築らしく内部装飾は充実しています。1階部分は石張りで、2階以上は薄茶色のタイル張り。

 談話室は、全室の中でも最も豪華な部屋。17世紀のジャコビアン様式(イギリスの初期ルネサンス様式)で、映画やドラマの撮影に現在でも多く使用されています。部屋の壁面を覆う「タイル・タペストリー」は、京都の泉涌寺近郊の窯場で焼かれたおよそ1000枚のタイルを敷き詰めたもの。部屋全体が重厚で直線的。木製の壁面枠、床面、柱部分が黒光りを放っています。

 また、通称「鏡の間」とも呼ばれる特別室は、ナポレオン帝政下のフランスで流行したアンピール様式。直線的で均整を重んじた様式なのだそうです。床材にはアンモナイトが浮き出た大理石が使われているほか、ドアの周りにも大理石が使われています(一見すると木製かと思うのですが、よく見ると、木目調の大理石なのです)。

 貴賓室と呼ばれる特別室は、クイーン・アン様式。窓や壁が直線的なのに対し、天井や壁面、調度品に曲線が多用されています。また、大会議室はアダム様式と呼ばれ、18世紀後半のイギリスで流行したものだそうです。このように綿業会館は、非財閥の建築物でありながら、内外装の細部に至るまでデザインや、全館冷暖房が可能な最新鋭の設備が導入されるなど、「最高」を求めた造作になっています。

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(正面玄関。今回は外観のみの見学でしたが、その真骨頂は内部にこそあります)

 玄関ホールはイタリアン・ルネサンス様式。玄関を入るとすぐに大きなシャンデリアがゲストを迎えます。大理石を敷き詰めた床面。眼前には左右対称の石段。整った石造りアーチから廊下へと導かれ、さらに奥へ進むと1階ロビーは吹き抜けが広がり、施設の豪華さを感じることができます。1階ロビー横には華美な装飾が印象的なレストランがあり、豪華なレストラン会場の隣りには繊細な装飾を施した扉を持つエレベーターで3階へ進むと、前述の談話室、貴賓室があります。

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(こちらの綿業会館は、重要文化財の指定を受けています)

 部屋ごとに様式が違うのは、昭和初期、繊維産業を中心とする経済人たちの交流の場であったため、様ざまな指揮を取り入れることで、各国からの賓客をもてなすことに対応することを想定したためだと言います。この様ざまな様式の混在こそが、綿業会館の魅力のひとつでもあります。重要文化財。

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(今度訪れる際には、ぜひ内部を見学してみたいです)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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[企画展]★旭山動物園の50年展

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★旭山動物園の50年展
 旭川文学資料館、2018年12月25日(火)-2019年4月27日(土)

 黄道展示の先駆けとして、今や全国的にも有名になった旭山動物園。その旭山動物園の50年の歩みを写真、ポスターなどで振り返り、動物園を扱った文学作品と共に展示紹介いたします。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、旭川文学資料館さま(HP)よりお借りしました。

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[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリートーク 江戸の遊び絵づくし展」

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★(当館学芸員)「ギャラリートーク 江戸の遊び絵づくし展」
 北海道立釧路芸術館、2019年4月13日(土)、30日(火・祝) 15:00
(WEBサイト→)http://event.hokkaido-np.co.jp/asobie/(公式HP)

 江戸の庶民芸術として国際的にも高く評価されている浮世絵。そのなかでも遊び心のある造形に注目し、「寄せ絵」「文字絵」などに分類して総合的に紹介します。観て、読んで、触れて、江戸っ子のエンターテインメントをお楽しみください。

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[陶芸展]★北大路魯山人 陶芸品展

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★北大路魯山人 陶芸品展
 札幌三越、2019年4月16日(火)-4月22日(月)

 陶芸をはじめ、篆刻、書、絵画、漆芸など幅広い分野に挑み、類まれなる才能を発揮した、稀代の芸術家が北大路魯山人です。本展では、その北大路魯山人による織部、備前、染付けなど蜀の器を中心に、陶磁器およそ40点が展覧されます。

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[道外展]★両陛下と文化交流 日本美を伝える ご即位30年記念展

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★両陛下と文化交流 日本美を伝える ご即位30年記念展
 東京/東京国立博物館、2019年3月5日(火)-4月29日(月・祝)

 本展は、宮内庁が所管する皇室ゆかりの作品の中から、天皇陛下御即位の儀式に際して東山魁夷、高山辰雄らが平成2年(1990年)に制作した「悠紀・主基地方風俗歌屏風」や、天皇皇后両陛下が外国訪問の際にお持ちになって紹介された作品などを展示するものです。
 両陛下がお伝えになった日本文化を通して、海外の様ざまな品々が、わが国への理解と交流を深めていきました。ご即位30年という記念すべき年に、両陛下が担われた文化交流についてご紹介いたします。

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※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、東京国立博物館さま(HP)よりお借りしました。

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[演奏会]★渡部大三郎、大平まゆみほか 渡辺淳一 ひとひら忌 追想音楽会

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★渡部大三郎、大平まゆみほか 渡辺淳一 ひとひら忌 追想音楽会
 北海道立文学館、2019年4月30日(火) 16:00

 渡辺淳一の忌日を「ひとひら忌」といいます。今回は、そのひとひら忌に、追想音楽会が開かれます。渡辺大三郎さん(元札響クラリネット)、大平まゆみさん(札響コンサートマスター)のほか、佐藤郁子さん(札響ヴァイオリン)、青木晃一さん(札響副主席ヴィオラ)、坪田亮さん(札響チェロ)の5人がやってきます。

■演奏曲
モーツァルト 「クラリネット五重奏曲」K.581
ガーシュイン 「サマータイム」ほか

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[建築物]★船場ビルディング(大阪市)

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(船場ビルディング。1925年(大正14年)の竣工。船場町を代表する建築物です)

★船場ビルディング(大阪市)
(WEBサイト→)http://www.e-cosmetics.co.jp/momoi/

 大阪・船場の近代建築の歴史を現在に伝えている建物が「船場ビルディング」です。地上5階、地下1階、塔屋1層、耐震耐火鉄筋コンクリート造り(一部煉瓦工法)、床面は煉瓦敷き、4階まで吹き抜け構造の住宅兼事務所ビルです。外観はタイル張りのオフィスビルで、装飾性も少なく見過ごされがちですが、内部は中央に細長いパティオ風の中庭を設けて吹き抜けとし、その周囲に回廊を巡らす特徴的な造りになっていて、都会の喧騒がまるで嘘のような雰囲気を作り出しています。回廊の手摺りや窓枠、ドアノブ、床面に敷き詰められた木レンガの風合いなども相まって、竣工当時の様子を想像させてくれます。

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(内部の特徴的なパティオ風の中庭が評価されて、登録有形文化財に指定されました)

 1925年(大正14年)の竣工当時は、そのユニークで革新的な造りが注目を集めました。細長いパティオ風の中庭は、問屋街として発展した船場町の土地柄に合わせて、トラックや荷馬車などを引き込むのに便利なように、機能性を重視したものであるそうです。これは、住環境の整備こそが欧米に追いつく近道と考えた経営陣、特に桃谷政次郎らによる先見の明があればこそ、と言われています。現在ではベンチや植栽が置かれ、路地のような雰囲気さえ感じられます。

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(一時は取り壊しも検討された建築物。いつまでも「生きた建築」であってほしい)

 船場ビルディングは、度重なる戦禍や震災をくぐり抜け、現在も大正ロマンを感じさせる建築物として残されてきました。船場ビルディングは、単に意匠の美しさや建築年代の古さだけでなく、現在においてもオフィスビルとして使われているところに重要性があります。現在こそ入居率は上々ですが、バブル崩壊後は空き店舗も目立ち、中庭には自動販売機が並び、荷物や自転車が無造作に置かれ雑然とした雰囲気だったそうです。それを見かねた二見恵美子さんが呼びかけて改修が始まり、光と色彩の統一感が生まれた空間になったそうです。一時は「スクラップ・アンド・ビルド」の声が渦巻いていた船場にあって、取り壊し案も出ていた当ビルが、こうして現在も使われているのをみると、古いものを大切に使おうとする気概を感じさせてくれます。現在では「生きた建築」として注目を集めています。なお、内部の見学は、事前の予約が必要です。登録文化財指定。

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[常設展]★貝澤 徹 『イウォルン パセ カムイ』

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(貝澤 徹 『イウォルン パセ カムイ』、2019年)

★貝澤 徹 『イウォルン パセ カムイ』
 「ミナパ」(地下鉄南北線さっぽろ駅構内、アイヌ文化を発信する象徴空間「ミナパ」)にて常設展示

 「ミナパ」は、アイヌ語で「大勢が笑う」の意味で、アイヌ文化や工芸品、北海道内のアイヌ関連施設を紹介するタッチパネルが設置された空間です。その「ミナパ」の中核シンボルがこの作品です。高さは2.5m。この作品は、アイヌの森から、いままさに飛び立とうと翼を広げるシマフクロウを木彫りで表現しました。素材は樹齢400年から500年となる楡の木で、平取町二風谷の水田に沈んでいた埋もれ木を使ったそうです。シマフクロウは、コタン(村)の守り神である「コタン コロ カムイ」。作者である貝澤徹さんは「作品に触れ、記念写真を撮ってほしい」そうです。(2019年4月、現状を確認)

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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[写真展]★天皇皇后両陛下 ともに歩まれた60年 写真展

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(『天皇皇后両陛下』、宮内庁侍従局)

★天皇皇后両陛下 ともに歩まれた60年 写真展
 札幌三越、2019年4月18日(木)-4月29日(月・祝)

 日本中が喜びにわいた1959年(昭和34年)のご成婚から60年、いつも国民に寄り添われ、ご公務を果たして来られた天皇皇后両陛下。「何よりもまず国民の安寧と幸せを祈る」とのお気持ちから、全国各地それぞれの地域に生きる人々と喜びや悲しみを分かり合って来られました。とりわけ、被災地お見舞い、戦没者の慰霊、また高齢者や障害者などの福祉施設ご訪問の際の両陛下のお姿は、人々の心を慰め、国民の多くが感謝の気持ちを抱いてきました。天皇としてのご公務をまもなく次代に引き継がれようとされるいま、伝統を守りつつ、新たなご公務に全身全霊を挙げて取り組まれてきた両陛下の60年の足跡を貴重な写真でたどり、昭和から平成へと続くひとつの大きな時代を振り返ります。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、札幌三越さま(HP)よりお借りしました。この展覧会は百貨店で開催されていますが、天皇皇后両陛下は公人であるとの立場から、またこの写真展も無料で開催されていることなどのことから、写真の掲載を行っております。

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[名所旧跡]★紋龞駅逓跡(伊達市)

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(紋龞駅逓跡。カシワ(マツ?)の巨木が残されており、往時が偲ばれる)

★紋龞駅逓跡(伊達市)
 紋龞駅逓は、伊達市市街地からやや離れた、北稀府地区の海側にあります。道道279号線の道路わきには水準点が設置されていますから、元々は国道ではなく、こちらの道路が幹線道路であったことがわかります。駅逓付近には、大きなカシワ(マツ?)が保存されており、当時の名残を止めています。紋龞駅逓の開設は古いようですが不明、官設の駅逓として指定されたのは明治16年のようです。初代取扱人は松倉行政、2代目取扱人は松倉健一郎。廃止された年代は不明ですが、おそらく室蘭本線の開通に合わせて廃止されたものと推察されます。

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(一等水準点7200。標石が埋設されているのは、主要幹線だった証左です)

 「紋龞駅逓」は、有珠に会所があった時代から、道南方面から道東方面に至る交通の要衝として往来が盛んであったそうです。会所から会所へ、逓送物を継送する人や、旅人は、ここで休憩、あるいは宿泊し、また馬の継立も行っていました。駅逓は、かつての郵送業務の重要な施設でした。現在「紋龞駅逓」の遺構は残っていませんが、道端の大木と水準点標石、付近の様子に、当時をしのぶことができます。

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(付近に当時の遺構は残っていませんが、雰囲気は感じられます)

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[講演会]★齊藤千鶴子 「この1点 歌川国貞」

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★齊藤千鶴子 「この1点 歌川国貞」
 北海道立近代美術館、2019年4月28日(日)29日(月)30日(火)5月1日(水) 14:00

 当館が収蔵する5000点の作品の中から1点を選び、多角的な研究を通して作品の奥深い魅力を紹介する「この1点を見てほしい」、今回は歌川国貞による『浮世五色合 白』です。

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[講演会]★古谷可由 「装飾家としてのミュシャ、画家としてのミュシャ」

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(アルフォンス・ミュシャ 『ポスター「黄道十二宮」』、1896年、リトグラフ)

★古谷可由 「装飾家としてのミュシャ、画家としてのミュシャ」
 北海道立旭川美術館、2019年4月27日(土) 10:00
(WEBサイト→)http://event.hokkaido-np.co.jp/mucha/

 アルフォンス・ミュシャ(1860年-1939年)は、19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで起こった芸術運動「アール・ヌーヴォー」を代表する芸術家です。現在のチェコ共和国モラヴィア地方に生まれました。パリに移って、大女優サラ・ベルナールのポスターで一躍脚光を浴び、故郷に戻ってからはチェコスロヴァキア最初の郵便切手や紙幣のデザインを手掛け、チェコ国内にとどまらず、現在に至るまで欧米や日本で多くの人々を魅了しています。
 本展では、「運命の女たち」をテーマに、十代の頃の素描から、名声を得たパリでの作品、祖国に戻った晩年の油彩画までの貴重なコレクションを紹介。女性を描き続けたミュシャの人生を彩った女性たちに焦点を当てています。出品作品は、ミュシャの生家の近くに在住する医師ズデニェク・チマル博士の親子3代にわたるコレクションで、このチマル・コレクション単独の展覧会としては日本での初開催となります。ミュシャ芸術を代表するポスター、装飾パネル、油彩画、素描画、水彩画など、およそ150点を展観いたします。

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[パステル画]★マッケンジー・ソープ 英国ベストセラー画家が描く 希望・愛・喜びの世界展

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★マッケンジー・ソープ 英国ベストセラー画家が描く 希望・愛・喜びの世界展
 札幌三越、2019年4月23日(火)-4月29日(月・祝)

 マッケンジー・ソープさんは、1956年英国ノース・ヨークシャー生まれ。2003年日本に初来日されています。以後、福岡県立美術館、熊本県立美術館、鹿児島市立美術館などを始めとして、全国にて個展を開催。エリザベス女王即位60周年の記念版画を始め、世界の式典の一端を担って来られました。北海道は初めての個展開催となります。

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